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2016/12/29

【日本海新聞】神戸で「山陰の味」居酒屋の開店支援

 

今年3月15日、JR三ノ宮駅周辺の繁華街に、鳥取、島根両県の食材に特化した居酒屋「山陰・隠岐の島ワールド」がオープン。両県知事の挨拶を冒頭に配したメニュー表には、カニやブロッコリー、白ネギなど両県産品が並び、味にうるさい神戸市民をうならせた。

運営するワールド・ワンは同市内を中心に飲食店を4部門19店舗展開。特定の地域と連携協定を結ぶ郷土料理活性化店は「土佐清水ワールド」に続く第2弾で、同社と山陰合同銀行神戸支店、山陰の生産者が一体となって開店にこぎつけた。

同社従業員の一人が、隠岐の島町出身だったことから山陰の食材に着目。河野社長と同支店法人営業担当の松波知宏さんが、昨年夏から毎週のように神戸と山陰を往復して地元食材を発掘した。

12月、既存店で隠岐の島フェアを開催したところ大好評で、山陰の食材の訴求力に確信を持った。

メニューを決める際、両県に根を張る同行の支店網が役立った。「各支店のお取引先から食材の熱い提案をいただいた」と松波さん。課題となった神戸までの輸送は「各地域の出品予想を立て、トラックに混載することでクリアした」(河野社長)。

苦労が多かっただけに、オープン前の長蛇の列を見た松波さんは目頭を熱くした。河野社長は「他行は取引先を紹介して貰い名刺交換するまででマッチングは終わりだったが、今回は違った」と振り返る。

松波さんは「実際に物が動き、消費され、地域が活性化するまで見届けようと思った。お客さまの経営内容をより深く理解し、課題を共有することが、新たなビジネスの発見につながるのではないか」と1人1社運動の重みをかみしめる。