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2017/06/01

【日経トップリーダー】2017年6月号に山陰・隠岐の島ワールドの記事が掲載されました!

 

「これはうちの地元で生かせる」。2015年夏、山陰合同銀行神戸支店の営業員だった松波知宏氏は、取引先の居酒屋チェーン、ワールド・ワン(神戸市)が開いた新店を見て、思わず拳を握った。

その店は、高知県土佐清水市の食材に特化した「土佐清水ワールド」。土佐清水港の漁業者が獲った魚介類を中心に地元の農産物、加工食品に絞り、鮮度と個性に徹底的にこだわった居酒屋だ。

松波氏が引きつけられたのは、ワールド・ワンが土佐清水港の漁協や漁業関係者らと連携し、安定して食材を購入する上に、店舗やネットで加工食品の販売まですると計画していたことだった。

「この仕組みを使えば、山陰の中小企業に新事業を生み出せる」

松波氏はすぐに、山陰合同銀行が地盤にする島根県と鳥取県の支店に、良い生産者や食品加工会社を探してもらい、ワールド・ワンとつなごうとした。

ワールド・ワン側も土佐清水の取り組みでは、自社で漁業者などの発掘から物流の仕組み構築までしたが、今度は山陰合同銀行が手伝ってくれるのでメリットがある。

隠岐・海士漁協のサザエ、白バイ貝から始めて、境港市のカニ、大山町の地鶏、安来市のドジョウ。次々に話を持ちかけ、輪を広げた。そして、昨年3月、神戸市三宮の中心街に山陰の10市町の魚介類・農産物を集めた「山陰・隠岐の島ワールド」を開店した。