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【産経新聞】高知・幡多の美味 まるごと神戸へ

2017/03/12

 

■「幡多バル」開店

JR元町駅の南側には、神戸大丸など旧居留地や南京町、元町商店街など「みなと町神戸」の歴史を象徴するエリアが広がる。この場所に欧風居酒屋「幡多バル」が開店した。

「幡多」とは「はた」と読み、九州の宮崎、鹿児島を対岸に望む高知県西部の地域を指す。

幡多バルでは、幡多地区の6市町村で生産される食材を取り扱う。高知の食材といえば「カツオのたたき」が浮かぶほど海産物のイメージが強いが、幡多地区は、海だけでなく、四万十川、山間部の農産、畜産品もあり自然の恵みが凝縮された場所といえる。

開店日に駆け付けた泥谷光信・土佐清水市長は「幡多はひとつといわれ、言葉も高知市は土佐弁だが、幡多は幡多弁というほど独自の文化をもつ」という。

幡多地区の出身で、テレビ番組・映画「深夜食堂」の原作者。安倍夜郎さんも著書「酒の友めしの友」(実業之日本社)で「山も海も川もあるから食材は豊富な土地」と紹介。作品中にも。これらの食材をたびたび登場させている。

 

■食材をスペイン風に

幡多バルでは、多様な食材の味わいを生かすため「スペイン風にアレンジした」(河野圭一社長)もうひとつ河野社長がこだわるのは「産地の人と神戸など消費地の人とをつなげ、顔の見える息の長い関係をつくることで、日本の食文化の伝承に貢献したい」。

河野社長はプロレスラーで全国を巡業していた経歴ももち、「訪れた土地で食事やその土地の風景に親しむことが何よりの楽しみだった。そうした思いを多くの人に共有してほしいという願いが飲食業を始めた原点だった」という。

こうした河野社長の想いに賛同した幡多地区の6市町村は、食材提供や観光PRなどで提携する協定を今年2月に結んだ。

 

■観光客呼び込み

幡多地区の自治体にすれば、食材を売り込むことで、生産地の能力を高め、一次産業の担い手を確保したい。さらに、高知の多様な食文化を県外の人に知ってもらうことで、観光客として呼び込みたい、ひいては移住者を求めたいのだ。瀬戸内国際芸術祭を契機に人口が増えた瀬戸内海の事情も視野にある。

実際、河野社長が経営する飲食店ネットワークに登録している一般会員に土佐清水市へのツアーを募集したところ、定員を超える応募があったという。

幡多バルのオープニングで「高知県としても産地との連携を支援したい」とあいさつした件の前田和彦・地域産業振興官は「幡多バルを高知の文化を伝える拠点と考えたい。高知は南海トラフ自身の心配があるが、それも豊かな自然の恵みと一体のもの。消費地とのつながりをいつも意識することは、高知を守ろうという勇気につながると考えている」と話している。